作品内容
ゴッドは万有の創造者であるとともにまた偉大なる破壊者である。これはゴッドに反逆する四人の少年と一人の少女の物語である――。太平洋のとある不思議な無人島に漂流した時……彼らはゴッドの正体を見る。ゴッドが人間をつくった目的は、単に遊びのためであった。その遊びというのは人間同士を戦わせて、それをゴッドが観賞すること。この世に戦争が絶えないのは、このためである。つまり、人間はゴッドのレジャーを満たすためにそのオモチャとして生きているのだ。人間が動物を飼っているように…。ゴッドは人類最後の破滅的な大戦争を期待して、人間界へ工作員を送り込むが…!? バロン吉元にとっては、異色のSF冒険コミック!
『4タロウ1ヒメ』は、バロン吉元によって1971年に週刊少年ジャンプで連載された作品。太平洋の無人島に漂流した4人の少年と1人の少女が、人類を単なる遊びのために創造し、戦争を楽しむ「ゴッド」の存在を知り、それに反逆する冒険を描いたSFコミック。人間社会の背後にある驚くべき真実と、それに立ち向かう若者たちの姿を通じて、戦争や人類の存在意義について深い問いを投げかける物語となっている。
作品データ
作品No. | 069 |
作品名. | 4タロウ1ヒメ |
作者 | バロン吉元 |
原作 | |
連載開始 | 1971.21 |
連載終了 | 1971.35 | 巻数 | 2 巻 |
バロン吉元は劇画ブームを築いた一人で、その代表作として『柔俠伝』シリーズがあります。様々なジャンルに挑戦し、2019年度に日本漫画家協会賞の文部科学大臣賞を受賞しています。本作品は彼の作品の中でも異色のSF冒険作品として位置づけられています。
1967年には漫画アクションの創刊から参加しており、当時すでに人気のあった石ノ森章太郎や水木しげるを差し置いて、モンキー・パンチと共に二大新人として表紙を飾っているよ。